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各種声明・意見書・要請書

財団法人全日本仏教会は、2月14日、現在の緊張をはらんだ国際情勢を鑑み、仏教者の立場から非戦・平和を願う意見書を発表し、広く各方面へ訴えています。

日本仏教者の非戦・平和への願い

人類は今まで長い歴史の中で数多くの戦いを繰り返し、戦火の中で多くの人々が悲惨な死をとげ、更には、後に残された人々が悲しみの奈落に突き落されるという悪循環を絶え間なく繰り返してきました。

今日、21世紀を迎え、全世界の人々が民族・政治・宗教等の違いを乗り越え、互いに理解しあい、対話と協調による平和共存を目指して行かなければならない時を迎えております。しかし今まさに世界は、危険な武器の保有が危惧され、また武力が行使されて多くの貴重な人命が失われるかもしれないという危機に直面しています。

釈尊は、勝ち負けの世界に縛られているのは、相手と自分に対するとらわれの心を超えられないからで、結局、果てしない対立や苦悩につながるだけであるから、これを捨てねばならないと強調されました。従って、人を殺すことや武力の否定は言うまでもありません。怨みをいだかず、戦わずという立場は、釈尊にとって当然の選択だったのです。

仏教の究極の目標はこの世のすべての事象を「縁起・空」と覚ることです。すべてのいのちを大切にし、相手と自分に対するとらわれを超え、違ったもの同士が手を取り合って生きるように努める。これが仏教によって平和を実現する際の基本理念です。まさに共存・共生の思想です。

私たち仏教徒は、今こそ過去の悲しいおろかな歴史を繰り返すことのないよう、釈尊の智慧と和合の精神に立ち返るため全力を尽くして、全人類の連帯に向け、叡智ある外交努力を傾注することが、当面、緊要の課題であると信じます。

以上の点から全日本仏教会は、釈尊の教えを奉じる者として、平和への願いを新たにし、全世界に向け強く非戦・平和の希求を訴えるものであります。

合掌

2003年2月14日

財団法人 全日本仏教会
理事長 森 和久