1. ホーム
  2. 日本仏教者からの平和への願い

各種声明・意見書・要請書

第38回全日本仏教徒会議が、10月10,11日に新潟県長岡市で開催されました。11日、長岡市立劇場で開催された記念式典で、本会石上智康理事長は以下の要旨の宣言を行い、世界平和への思いを全世界に向けて発信しました。

日本仏教者からの平和への願い

去る九月十一日の、米国に対するあまりにも突然・乱暴なテロ行為に驚きと深い悲しみを覚えます。

無実の人々をまきこんだ、無差別な卑劣きわまる行為により、かけがえのない生命を失われた大勢の方々に対し、心から哀悼の意を表すると共に、多大な被害を受けられた方々と米国民に対して、心よりのお見舞いを申し上げます。

二十一世紀を迎え、全世界の人々が、民族・政治・宗教等の違いを乗り越え、互いに理解しあい、対話と協調による平和共存を目指して行かなければないこの時に、このような残虐無謀な暴挙が起こされたことは、残念至極であります。

人類は長い歴史の中で数多くの戦いを繰り返し、戦火の中で多くの人々が悲惨な死をとげ、更には、後に残された人々が悲しみの奈落に突き落されるという悪循環を絶え間なく繰り返してきました。

今こそ、過去の悲しいおろかな歴史を繰り返すことのないよう、仏教の智慧と和合の精神に立ち返るため全力を尽くすと共に、罪のない一般大衆をまきこむことなく、証拠に基づく公正な法の裁きによる犯罪者の処罰と再発防止に向けた全世界的連帯等に向け、叡智ある外交努力を傾注することが、当面、緊要の課題であると信じます。

テロの恐怖から解放され、世界中の人々のいのちがいきいきと光り輝く世の中を創り上げるため、仏さまのお覚りの智慧に教え導かれて私達も精一杯精進いたしましょう。

合掌

2001年10月11日

財団法人 全日本仏教会
理事長 石上 智康