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ニュースリリース

全日本仏教会特別企画「禅にふれる旅 妙心寺ツアー」報告。

全日本仏教会 特別企画
禅にふれる旅 妙心寺ツアー
 

全日本仏教会企画のもと、「禅にふれる旅 妙心寺ツアー」が4月22日~23日に妙心寺(京都)で開催されました。
このツアーは「全日本仏教会だからこそご提案できる特別なツアー」をコンセプトとしております。本会賛助会員の皆様を中心に、日頃からの感謝の心を形にしながら是非仏教にふれていただこうと企画致しました。
今回が初の試みであり、臨済宗大本山妙心寺を中心に、仁和寺や龍安寺、退蔵院等の全面的なご協力のもと、通常では目にすることのできないもの・場所・食事を中心に、貴重な体験を参加者の皆様にご堪能いただきました。

以下に主要な日程をご報告致します。

●ツアー詳細
日 時:2011年4月22日(金)~23日(土)
場 所:妙心寺、仁和寺、龍安寺、退蔵院他
宿 泊:花園会館
料 金:15,000円(食事→夕・朝・昼 各1回、花園会館宿泊代込み)
参加人数:17名(その他全日本仏教会事務総長戸松義晴他職員2名、添乗員1名)

 
4月22日(金)

●妙心寺拝観
いよいよツアースタートです。
参加者一同、妙心寺花園会館ロビーにて集合し、戸松事務総長から皆様へ参加の御礼をお伝えし、妙心寺拝観担当の林師のご案内により、特別拝観から始まります。
当日はあいにくの雨のため花園会館で傘をご用意していただきました。
花園会館ロビーに集合 傘をさしての移動


まずは、通常入ることの出来ない玉鳳院(ギョクホウイン 史跡・名勝指定)を参拝です。
玉鳳院内部 玉鳳院で説明を受ける参加者
玉鳳院とは花園法皇が妙心寺に隣接して創建した建物です。
 
妙心寺は花園法皇の発願により建武4年(1337年)に創建されました。
玉鳳院には妙心寺開基(かいき)となった、花園法皇の御法体姿の木造が安置されています。
御法皇と御開山は、ここで問答を行い、禅の教えを深められました。

次に開山堂(カイサンドウ 非公開)を特別参拝しました。
開山堂内部 開山堂外観
玉鳳院の隣に建立されている開山堂(別名 微笑庵(ミショウアン))は、妙心寺山内では最古のお堂です。
御開山である無相大師(ムソウダイシ・初代住職)の尊像が安置されており、24時間絶えず灯明とお香が焚かれています。
    
この玉鳳院と開山堂を結ぶ渡り廊下の間に風水泉(フウスイセン)という井戸があります。
風水泉 雨宿りを兼ねて廊下で一休み
無相大師は自身の最後を迎えるにあたり、旅装束でこの井戸の傍らに立ち、弟子の授翁宗弼(ジュオウソウヒツ)禅師に妙心寺を託し、立ったままのお姿でお亡くなりになったという逸話があります。
※禅僧は畳の上で最後を迎えるよりも、立亡(立ったまま亡くなること)、坐亡(坐禅したまま亡くなること)が理想とされています。

 雨が降っているにも関わらす、とても充実した拝観ができました。

これもひとえに、特別な拝観にご協力いただいた妙心寺、また拝観担当の林師の軽快なご案内のお陰です。

 

●仁和寺拝観
早速の素晴らしい体験をご提供いただいた妙心寺からバスに乗り、
仁和寺へ移動しました。
仁和寺東門
仁和寺は平成6年(1994年)に古都京都の文化財の1つとしてユネスコの「世界遺産」に敷地全体が登録されております。
文化財も数多く、また御室桜も大変有名な真言宗御室派の総本山です。


初めに金堂を拝観しました。
金堂外観
本堂にあたる金堂内部(非公開)にて参加者一同で般若心経をお唱えしました。
金 堂は仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する御堂です。現存する最古の紫宸殿であり、当時の宮殿建築を伝えるの建築物として、国宝に指定されています。堂 内は四天王像や梵天像も安置され、壁面には浄土図や観音図などが極彩色で描かれています。法要後は、大西智城師(真言宗御室派財務部長)より、有難いご法 話を頂戴しました。
参加者からは時折笑みがもれていました。


途中、有名な御室桜が咲き誇っていました。
御室桜 
御室桜 御室桜
雨の中に映える満開の様子は、力強くも儚さが感じられる素晴らしい景観でした。


次は御殿へ移動です。
御殿は霊明殿、白書院、宸殿等で構成されております。
皇族や貴族とのゆかりが深かったため、御所風建築物が特長です。
御殿の庭 
バスに戻る途中、仁和寺の宿坊にあたる御室会館に立ち寄り、短い時間でありましたが買い物と休憩をさせていただきました。

妙心寺に続き、仁和寺においても、大変貴重な体験をさせていただきました。
御殿にて式典の準備最中というご多忙の中、丁寧なご対応をいただき、誠に有難うございました。


●龍安寺拝観
仁和寺をあとにし、龍安寺にて特別拝観を行いました。

龍安寺は宝徳2年(1450年)創建されました。度重なる焼失を経験するなど、様々な困難を乗り越えながら現在に至っております。
大変有名な石庭及び境内全域が平成6(1994)年に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されております。

龍安寺のお計らいにより、今回は通常の入口ではなく、寺務所側の大玄関から入場しました。
担当者のご案内を受けながら、普段は見ることのできない場所を中心に参拝しました。

まずは方丈(重要文化財)にて襖絵(非公開)を拝見しました。
龍安寺方丈 襖絵「群仙図」
115年ぶりに龍安寺に戻った襖絵は大変迫力のあるもので、見ているものに訴えかけていました。


龍安寺の石庭は特別名勝に指定されております。
龍安寺石庭
龍安寺の石庭は代表的な枯山水の庭園として禅の美を極めた空間として知られています。
限 られたスペースをより広くみせるため遠近法が用いられ、正面右側の壁が高く設計されていました。また、壁が黒く汚れているのは、寛政9年(1797年)の 火災によって、ススで汚れたままの状態を保っているからだそうです。枝垂れ桜がアクセントとなり独特の存在感が感じられました。
しばし足を止め、各自が思いを馳せている姿が印象的でした。


蹲踞(ツクバイ・一般公開していないオリジナル)も拝見しました。
蹲踞とは茶室に席入りする前に、手水鉢(チョウズバチ)で、手を清めるものです。
蹲踞
こ の蹲踞は水戸光圀からの寄進だそうです。中央の水穴を「口」の字に見立て、周りの四文字と共用し「吾唯足知」(ワレタダタルコトヲシル)と読みます。これ は釈迦が説いた「知足のものは、貧しといえども富あり。不知足のものは富めりといえども貧し。」という「知足」の心を図案化した仏教の真髄を表しているそ うです。


仏殿(非公開)内部の雲龍図も見させていただきました。
雲龍図(非公開)
見るものを圧倒し、天井から浮き上がってくる錯覚を受けるほどの迫力がありました。
龍安寺においても、本当にお気遣いいただき「特別」と言える大変充実した内容の拝観をさせていただきました。 
心より御礼申し上げます。

    
●退蔵院にて夕食
妙心寺塔頭の退蔵院書院へ移動し、夕食をいただきました。
退蔵院は本堂をはじめ、ミシュラングリーンガイドにも認定されている屈指の古刹です。応仁の乱で妙心寺とともに炎上しましたが、亀年禅師によって再建され現在に至ります。
枯山水の庭園を散策させていただきました。
退蔵院 石庭 
退蔵院庭園 退蔵院の庭園(ライトアップ) 
枝垂れ桜やライトアップされた見事な枯山水の庭園も見学することが出来ました。


退蔵院書院を夕食会場にし、河野太通本会会長(妙心寺派管長)を迎え、妙心寺南門前の精進料理店「阿じろ」(ミシュラン1つ星)の旬の食材を使った見事な精進懐石料理をいただきました。
夕食風景 阿じろの精進懐石料理
ミシュラングリーンガイド認定の会場で、ミシュランの味をいただくという、何とも贅沢な時間をご提供いただきました。
料理は大変素晴らしく、参加者一同舌鼓です。ライトアップされた庭園が見える会場の雰囲気も相まって、とても楽しい時間を過ごすことができました。

乾杯のご挨拶を河野会長にいただき、参加された方へ、会長御真筆色紙と扇子のプレゼントをお渡ししました。
河野会長から皆様へ「色紙の文字は全員違うから、解らない方は意味を聞きに来て欲しい」とのお言葉があり、参加者が会長の席に列を作って各自に書かれた意味を尋ねていました。
終始和やかな雰囲気は、参加者の皆様に大変満足していただきました。

退蔵院においても、本当に様々なご配慮をいただき、記憶に残る時間を過ごすことができました。に有難うございました。


夕食後、花園会館に宿泊しました。
参加者の笑顔がとても印象的な1日目でした。


4月23日(土)

●坐禅体験
2日目のスタートです。 

今回のツアーでは、是非坐禅を体験していただきたく、朝6時より参加者に坐禅を体験していただきました。
妙心寺法堂にて坐禅体験 妙心寺法堂にて坐禅体験
津田師(妙心寺塔頭 大心院副住職)のご案内により、法堂(ハットウ 重要文化財)を貸し切ってのなんとも贅沢な坐禅体験。
雨の寒さと法堂の張り詰めた緊張感の中、日常とは違う一時をお過ごしいただきました。
 

坐禅後、微妙殿に移動し河野会長導師のもと、朝のお勤めが厳修されました。
法要の中では3月11日に発生した東日本大震災でお亡くなりになられた方々への追悼供養と、ツアー参加者の先祖供養のご回向がなされました。
法要後は本山布教師による法話をいただきました。
妙心寺布教使による法話    


法要後、一旦花園会館に戻り、お粥の朝食御膳をいただきました。

各自でチェックアウトをしていただき、再びロビーに集合。
前日に引き続き、拝観担当の林師のご案内で境内を拝観しました。
妙心寺山内の見学 妙心寺境内
妙 心寺法堂には天井に狩野探幽筆の雲龍図(重要文化財)が一面に描かれています。この龍は別名八方にらみの龍とも言われ、どの角度から見ても不思議とこちら を睨んでいるように見えます。また法堂内には日本最古の鐘(国宝)が安置されており、現在は撞くことは出来きませんが、録音された綺麗な鐘の音を聴くこと が出来きました。
続いて、重要文化財に指定されている浴室に移動となりました。浴室は通称「明智風呂」とも呼ばれ、明智光秀の叔父 である密宗和尚が光秀の菩提を弔うために天正15年(1587年)に創建されました。現代でいうサウナのようなお風呂で、実際に山内の和尚方に使用をされ ていたというお話です。


境内拝観後、再び微妙殿に移動し、河野会長のご法話をいただきました。
河野会長法話
江戸時代後期に活躍した仙厓和尚の老人六歌仙という歌を題材にし、自身の経験も交えながらご法話がなされました。参加された方は、会長の力強いお言葉に熱心に耳を傾けていました。


法話後は、河野会長を囲んで一同で記念撮影です。
集合写真
再び花園会館へ移動し、早めの昼食をいただきました。
昼食の席で戸松事務総長、津田師(妙心寺)より参加いただいた皆様へ御礼の挨拶が述べられ、参加された方からも有難い感謝のお言葉を頂戴いたしました。

初の試みとなる特別企画ツアーは多くの皆様のご協力によって、参加者の皆様に終始楽しんでいただけました。
今後も「全日本仏教会だからこそご提案できる特別なツアー」をコンセプトに、様々な企画を皆様にご提供してまいります。
 
ご参加をお待ちしております。

【本ツアーご協力寺院・施設】
妙心寺仁和寺龍安寺退蔵院阿じろ花園会館(順不同 敬称略)
誠に有難うございました。

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