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第21回WFB世界仏教徒会議/仏教青年会会議

2001年12月5日(水)~11日(火) ターラホテル(タイ国バンコク)

タイ国バンコクで第21回世界仏教徒会議が開かれる次回は平成14年にマレーシアで開催を決定

全日本仏教会 国際委員長 松涛 弘道

世界仏教徒連盟の創立五十周年を記念して、第21回WFB世界仏教徒会議およびWFBY(仏教青年会)会議が同連盟本部のあるタイ国バンコクのター ラホテルで、12月5日から11日までの1週間にわたり、「仏教とグローバリゼーション」のテーマの下、盛大に行われた。この会議には世界19ヵ国から加 盟64団体、約500名の代表およびオブザーバーが参集し、わが国唯一の加盟団体である全日本仏教会からは、大谷暢顕会長(真宗大谷派門首)以下60余 名、および全日本仏教青年会代表が参加した。

12月5日、世界仏教徒連盟会長はじめ同連盟執行委員と、わが国からの参加者が一堂に会して合同晩餐会をバンコク市内のインペリアルクイーンズパー クホテルで行い、お互いの親睦を深めた。6日、市内の文化センター会議場において開会式が行われ、タイ国首相臨席の下、開会宣言がなされ、各国元首の祝辞 と共に大谷会長が祝辞を述べた。

合同晩餐会での大谷暢顕会長(右)、Phan Wannamethee WFB会長(左)

合同晩餐会での大谷暢顕会長(右)
Phan Wannamethee WFB会長(左)

会場へ入場行進する全仏代表団

会場へ入場行進する全仏代表団

7日、主会議場である、ターラホテルで総会および全体会議が行われ、新加盟団体への証書授与や各加盟団体の祝辞、事業報告がなされた。

8日、同所に於いて会議参加者は、9分科会に別れて前回のオーストラリアでの会議以来、直面する各種問題を討議し、釈尊の生誕地ルンビニー開発事業についてネパール側の経過報告がなされ、夕刻から迎賓館で行われたタイ国首相主催の歓迎晩餐会に臨んだ。

9日、世界仏教徒連盟本部会議場において、タイ国教育相および同国僧伽最長老猊下の臨席の下、世界仏教徒大学の開学式が開催され、引き続き「現代お よび未来へ挑戦する世界仏教徒大学の使命と役割」と題する基調講演がスリランカ国連大使グルゲ閣下およびタイ国王立研究機関元事務局長チョンプラサー氏に よって行われた。

各国から参加した代表団

各国から参加した代表団

夕刻からは隣接するベンチャスリ公園の野外湖畔会場にて同仏教徒会議の閉会式および歓送会が行われ、次期大会開催地マレーシアの代表へ大会旗を引き渡し、各国からの舞踊や歌唱の余興が披露された。

10日、同公園特設会場にて参加比丘への記念品贈呈式が行われ、引き続き、バンコク市郊外にある25万人収容の広大なダルマカーヤ寺院に移動し、約3万人参集した同信徒との交歓会に望んだ。

11日にすべての会議が終了し、大会参加者は一週間にわたる主催国の歓待と盛り沢山のプログラムの感慨を胸に秘めて、それぞれ帰国の途についた。

バンコク市内の各所に国王の肖像画が掲げられた

バンコク市内の各所に国王の肖像画が掲げられた

世界仏教徒連盟が今から50年前の1950年にスリランカで創立されて第1回会議が開催以来、隔年おきに世界各国で開かれ、わが国でも1952年お よび78年の2回にわたり東京と京都で開催されている。今回の会議に出席して特筆すべきことは、このバンコク会議は創立五十周年の節目にあたるところか ら、連盟本部のあるタイ国では、仏教が国教でもあり、その威信にかけても同会議を盛大に、且つ意義あるものにしたいとう意気込みが感じられた。そして会議 期間中は現国王の72歳の誕生日にあたるところから、街の至る所に満艦飾の電飾に輝く国王の肖像画が掲げられ、祝祭気分が高揚した週間でもあり、各国から の参加者は仏教と仏教徒である国王への国民の尊崇振りを直接肌に感じる貴重な経験を得たことと思われる。

私個人の感想としては、2年に1度世界各国の仏教徒が一同に会して、お互いの親睦と情報交換をするという会議のイベント的意義や価値もさることながら、今回は20世紀最後の総括と、来る21世紀を展望する特に記念すべき年でもあったことである。

この機会にタイ国政府の援助によって、国連大学と同様な趣旨の世界仏教徒大学が開学して、その施設が既に皇居に匹敵する広大なバンコク郊外の景勝地 ブッダモントーン公園内に設立され、また、草の根的に大衆の力によって創建されたダルマカーヤ寺院では、毎日曜日に数十万の僧俗仏教徒が一同に会して礼拝 するという実践活動を行っている。

世界的に混迷の時代にあって、仏教国タイでは、21世紀は「今こそ仏教の出番」と世界に向けて積極的に活動、発信する、このような時代を先取りする試みや敬虔な仏教徒の姿を目の当たりにして、新しい時代の黎明を痛感させられた次第である。

全仏誌466号より

本稿著者・松涛弘道、国際委員長(右)と西村輝成事務総長

本稿著者・松涛弘道、国際委員長(右)と西村輝成事務総長

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