全仏のこれまでの取り組み

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◇ 支援報告書

 東日本大震災への救援基金は、3月11日夕刻に来た、WFB(世界仏教徒連盟)のパロップ事務総長からの連絡に始まります。4日後には3,000万円の救援金が届きました。詳細な情報が分からない中、日本国内からも続々と救援金が寄せられ、それらを原資として、3月16日には日本赤十字社に1,000万円、岩手県、福島県、茨城県の各仏教会にもそれぞれ見舞金を支出。即応性が求められる第1次支援では、報告や細かい申請は後回しにして電話やFAXでも要請があった寺院や団体には、すぐさま10万円をお送りしました。

 こうして始まった東日本大震災への支援は、それ以外の災害にも対応するため平成26年度に、より一般的な「震災等支援」と改め、現在まで続けられています。令和元年度までに寄せられた救援金の総額はおよそ2億5,700万円、支出した総額は2億3,300万円に上ります。お気持ちを寄せてくださった方々、そして現在でも被災地支援に尽力されている各団体には心より感謝申しあげます。

 以下は、年度ごとの報告書です。クリックするとPDFが開きます。救援金の報告のみならず、当時、本会が情報収集のネットワーク作りに奔走していたことがうかがえます。

 この救援活動は現在も継続中です。第21次の災害救援活動助成金の申請は令和3年2月28日に締め切られましたが、第22次以降も続きますのでぜひご活用ください。最新の情報は本会のホームページにてお知らせします。

 また、救援基金も常時、受け付けております。みなさまからの温かい浄財をお寄せいただければ、幸いです。詳細は下記のリンクをご覧ください。

救援基金のお願い

【http://www.jbf.ne.jp/activity/rescue_operations/kyuen】

◇ 東日本大震災に関するアンケート

 以下は、日本仏教社会福祉学会 (本学会)と仏教 NGO ネットワーク(BNN)、そして本会の3団体が共同で実施した「東日本大震災に際して、日本仏教が担った支援活動に関する3種類の実態調査」の結果です。

 1の調査は平成24(2012)年1月、2は平成24(2012)年7月、3は平成24(2012)年10月に行われ、集計・分析を経て平成27(2015)年6月に発表されました。

 未曾有の災害に対して仏教界がどのように支援活動を行ったかを知る重要な記録です。ぜひご覧ください。

◇ 『寺院と地域の絆で高める寺院備災ガイドブック』

寺院と地域の絆で高める寺院備災ガイドブック

 東日本大震災では、多くの寺院が、地域の被災者を受け入れる避難所となり、寺院が長い歴史の中で説き続けてきた「いのち」と「人と人が助け合うこと」の大切さを人々に示す場所となりました。一方で、災害と向かい合った方々の貴重な意見が、全国の寺院へ届いていないという現状もあります。

 そこでBNN(仏教NGOネットワーク)は、「備災(災害に備える)」をテーマに、東日本大震災で被災した、また避難所となった寺院からの意見をまとめた、「寺院備災ガイドブック」を2013年4月1日に作成しました。寺院固有の備えるべき災害対策を中心に、「今、寺院が寺院に伝えたい」情報をイラストとともに紹介した一冊になっています。

 「起こるかもしれない」「まだしていない」寺院の災害の備えとして、本ガイドブックをご活用ください。現在はBNNのホームページ上でPDFでもご覧になれます。

  • 発 行:BNN(仏教NGO ネットワーク)
  • 協 力:(公財)全日本仏教会(公財)仏教伝道協会(公社)全日本仏教婦人連盟
  • 頒 価:500円/1冊(送料別)
  • 体 裁:A4版カラー60ページ
  • 申込先:BNN ホームページ(http://bnn.ne.jp/031/