平成19年から翌年まで行われた財団創立50周年記念事業では「地域の縁・アジアの縁」を統一テーマに様々な記念事業を実施いたしました。それから約10年が経過し、50周年記念事業の際に設定した「NEXT50」の検証と再確認を通して、現在の社会に向けて何を発信するかを検討してまいりました。
国内では、東日本大震災をはじめとする自然災害、少子高齢化、人口流動に伴う地域の過疎化、モラルの崩壊、戦後70年の議論において改めて「平和」とは何かが問われました。
海外に目を向けると、アジア圏との交流の重要性、国際的な格差問題、情報化社会における人々の思考や行動の変化など、様々な課題が提案されています。
これらの諸課題に対し、50周年記念のテーマから、より実践的なイメージを想起できるようなテーマを設定いたしました。地域や世界の通じて、様々な人々との縁や絆を結びながら、結んだ私がどのようなことができるかを悩みながら行動していく、そのような想いをこめて、この度のテーマを決定いたしました。
「60」をモチーフに、仏旗の色を用いながら、大きな輪をあしらった滑らかなデザインで「世界・地域」を表現しております。 動きのある赤い曲線は「行動」を表し、60周年記念事業のテーマに沿ったロゴになっております。
日本に数多く残されている仏塔のシルエットをモチーフにしています。仏塔背景の白い円は月や太陽を表しています。月や太陽のひかりのように、ほとけの智恵が万遍なくこの世を照らすことを表現しております。カラーは仏教の七宝の一つ、瑠璃色となっております。