天台宗(てんだいしゅう)
天台宗の特色
●天台宗の起源
仏教を開かれた釈尊が残された教えは、南は東南アジアの国々へ広まり、北はガンダーラからヒマラヤを越えて中央アジアへと広まり、やがて中国へと伝わっていきます。多くの求法僧により数々の経典が伝えられましたが、その中でも『妙法蓮華経』(『法華経』)という経典に釈尊の「全ての人に悟りの世界を」という考え方がもっとも明確に述べられています。
この教えに注目し、仏教全体の教義を体系付けたのが中国の智顗(538~597年)です。智顗はその晩年を杭州の南の天台山で過ごし、弟子の養成に努めたことから「天台大師」と称され、体系付けられた教学は「天台教学」と称されました。これが天台宗の起源であり、天台宗では智顗を高祖としています。
天台大師の教えを日本に伝え、比叡山を開いて教えを弘め、天台宗を開いたのが伝教大師最澄です。
【天台宗総本山比叡山延暦寺の主な行事】
比叡山延暦寺の年間行事のご案内です。
1月1日~3日 修正会(根本中堂)
1月26日 開宗記念法要(大講堂)
2月3日 節分会(根本中堂)
3月13日 比叡の大護摩(峰道レストラン前)
3月17日~23日 春季彼岸会(阿弥陀堂)
4月4日~11日 御修法(根本中堂)
4月8日 花まつり(生源寺)
4月20日~21日 山家会(大講堂)
4月下旬~5月上旬 比叡のさくら 西塔地域
5月26日 山王礼拝講(日吉大社)
6月4日 長講会(浄土院)
8月4日 比叡山宗教サミット「世界平和祈りの集い」(一隅会館前広場)
8月中旬 盂蘭盆会(阿弥陀堂)
8月17日~18日 伝教大師誕生会(生源寺)
8月21日~25日 戸津説法(東南寺)
9月20日~26日 秋季彼岸会(阿弥陀堂)
10月23日~24日 天台会(大講堂)
11月 比叡のもみじ(横川地域)
11月23日 比叡山競書大会表彰式(延暦寺会館)
11月24日 天台大師御影供(大講堂)
12月1日 天台宗一斉托鉢(坂本他全国)
12月31日 鬼追い式・除夜の鐘(根本中堂周辺)
ご挨拶
伝教大師最澄が開かれた「延暦寺」とは、比叡山の山内にある約500ヘクタールの境内地に点在する約150の堂塔の総称です。延暦寺という一塔の建造物があるわけではありません。
山内を地域別に、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」の三つに区分しています。これを三塔といい、それぞれに本堂があります。
百人一首で有名な慈円は、比叡山について「世の中に山てふ山は多かれど、山とは比叡の御山(みやま)をぞいふ」と比叡山を日本一の山と崇め詠みました。
それは、比叡山延暦寺が世界の平和や平安を祈る寺院として、さらには国宝的人材育成の学問と修行の道場として、日本仏教各宗各派の祖師高僧を輩出し、日本仏教の母山と仰がれているからであります。
また、比叡山は京都と滋賀の県境にあり、東には「天台薬師の池」と詠われた日本一の琵琶湖を眼下に望み、西には古都京都の町並を一望できる景勝の地でもあります。 こ のような美しい自然環境の中で、1200年の歴史と伝統が世界に高い評価をうけ、平成6年(1994)にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。
比叡山へは、ケーブルやドライブウェイも完備し、諸堂拝観はもとより、自然散策や史蹟探訪にと気軽に親しんでいただくことができます。
基本情報
宗派名 | 天台宗(てんだいしゅう) |
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本山 | 比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ) |
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別称(正式名称) | 天台宗総本山比叡山延暦寺(てんだいしゅうそうほんざんひえいざんえんりゃくじ) |
問い合わせ先 | 〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220 TEL 077-578-0001 http://www.hieizan.or.jp/ |
参拝案内 | 【拝観料】 大 人 700円 中高生 500円 小学生 300円 【拝観時間】 ・3月~11月 8時30分〜16時30分 ・12月 9時00分〜16時00分 ・1月~2月 9時00分〜16時30分 |
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駐車場 | あり |
代表 | 天台宗務庁 |
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問い合わせ先 | 〒520-0113 滋賀県大津市坂本4-6-2 TEL 077-579-0022 http://www.tendai.or.jp/ |