真言宗中山寺派(しんごんしゅうなかやまでらは)

真言宗中山寺派(しんごんしゅうなかやまでらは)

真言宗中山寺派の特色

北摂の地、紫の雲がたなびくといわれる中山寺は、聖徳太子十六歳の御時、仲哀天皇の先后 大仲姫と香坂・忍熊の二皇子ご一門の供養と物部守屋の霊を鎮めるようにとのお告げを受けられ、自らお開きになりました。

ご本尊の十一面観世音菩薩はインドの王后 シュリ―マーラー(勝鬘夫人) が女人救済の悲願を込めた故事に基づいた等身大の尊像です。718年には大和国 長谷寺の徳道上人が「閻魔起請文」を著し、 三十三所観音霊場の巡拝を勧められ、中山寺は日本最初の観音霊場ゆえに、第一番札所とされ、徳道上人の霊験から「中山寺は極楽の中心である」と世にいわれています。

その後、衰微した観音霊場は花山法皇に復興され、現在は道順にしたがって二十四番札所となり、今日に今日に至っています。

平安中期のころは、多田源氏満仲の信護をうけ、源氏の祈願所となっています。
戦国時代には豊臣秀吉が天下統一をしたのち、世継ぎのないのを嘆いておりましたが、中山寺に祈願して淀君に秀頼を授かりました。秀吉の死後、秀頼は感謝の意を込めて、片桐且元に命じて慶長八年より伽藍 を再建されました。これが現在の伽藍であり、桃山期の仏堂建築であります。

中山寺は安産・求子祈願の霊跡として皇室の崇信も篤く、幕末には中山一位局 当山の御腹帯を受け、明治天皇を御平産されてより、日本で唯一の明治天皇勅願所となっています。

見どころ

西国三十三所の観音さまが中山寺に参集するといわれる「中山寺星下り」は、花山法皇巡礼復興のおんとき弁光僧正に観音示現があったことから継承されている霊話で、これは「極楽中心中山寺」の思想、徳道上人 の霊験から発しているものです。観音様が中山寺に参集される時、あたかも星の飛んでいるように見えるので8月9日を「星下り大会式」といい、この日に参拝をすると四万六千日参拝したと同じ功徳が得られるといわれます。

中山寺では出産の無事安泰を祈願する安産の御腹帯を「鐘の緒」と称して授与し、戌の日に執行される安産祈祷会には全国各地から参拝者が訪れています。

その他

西国三十三所第24番札所 近畿三十六不動尊第21番札所  真言宗十八本山
摂津八十八所第69番、70番、71番札所 摂津西国三十三所1番札所
西国七福神 聖徳太子御遺跡第26番札所

基本情報

宗派名 真言宗中山寺派(しんごんしゅうなかやまでらは)
本山 大本山 中山寺(だいほんざん なかやまでら)
別称(正式名称) 紫雲山 中山寺(しうんざん なかやまでら)
問い合わせ先 〒665-8588 兵庫県宝塚市中山寺2-11-1
TEL 0797-87-0024
http://www.nakayamadera.or.jp/

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