真宗大谷派(しんしゅうおおたには)

真宗大谷派(しんしゅうおおたには)

真宗大谷派の特色

東本願寺は、浄土真宗「真宗大谷派」の本山で「真宗本廟」といい、御影堂には宗祖・親鸞聖人の御真影を、阿弥陀堂にはご本尊の阿弥陀如来を安置しています。宗祖親鸞聖人の亡き後、聖人を慕う多くの人々によって聖人の墳墓の地に御真影を安置する廟堂が建てられました。これが東本願寺の始まりです。

東本願寺は、親鸞聖人があきらかにされた本願念仏の教えに出遇い、それによって人として生きる意味を見出し、同朋(とも)の交わりを開く根本道場として聖人亡き後、今日にいたるまで、門徒・同朋のご懇念によって相続されてきました。

親鸞聖人は、師・法然上人との出遇いをとおして「生死出ずべきみち」(凡夫が浄土へ往生する道)を見出されました。人として生きる意味を見失い、また生きる意欲をもなくしている人々に、生きることの真の意味を見出すことのできる依り処を、南無阿弥陀仏、すなわち本願念仏の道として見い出されたのです。

東本願寺の主な行事

●修正会 1月1日~7日

1月1日から7日まで修正会が勤まります。一年の初めに荘厳を整え、身も心もひきしめ、仏恩報謝の思いをもって新しい年にのぞむ仏事です。元日午前5時30分には、修正会に先だち、門首が宗祖の御真影に新年の挨拶をされます。その後、6時から修正会が勤まります(元日のみ、参拝者におトソが出されます)。

 
●春の法要 4月1日~3日

4月1日は、聖徳太子・七高僧等、先師の遺徳をしのぶ「師徳奉讃法要」及び宗祖親鸞聖人のご誕生を慶ぶ「親鸞聖人御誕生会(音楽法要)」が、2日には非戦・平和を誓う「全戦没者追弔法会」が、3日には相続講員と帰敬式を受式された方の物故者に対する追弔会が勤まります。これらを総称して「春の法要」といい、期間中の渉成園での粥膳も好評です。

※年によって、この期間に歴代門首の年忌法要が勤まりますので、日程が延びる場合があります。

 
●盂蘭盆会 7月14日~15日

盂蘭盆とは『盂蘭盆経』という釈尊の弟子、目連尊者の物語に由来しており、梵語の音訳です。意味は「倒懸」(トウケン・さかさまになった苦しみ)ということで、日ごろから本当に尊いこととそうでないことを「さかさま」にして生きている私たちが、「それでよいのですか」との問いかけをいただく法要です。

 
●春秋彼岸会

春分・秋分の日を中央にはさむ7日間、彼岸会の法要が勤まります。人間中心に生きている世界を「此の岸」にたとえ、仏さまの世界(浄土)を「彼の岸」にたとえるところから「彼岸」と呼びます。

彼岸という名は、仏教の原語ではパーラミタ、訳して到彼岸ということであり、此の岸から彼の岸にわたるということです。信なきものが法を聞いて信心の彼の岸へ到るということで、人間生活のまことの意義をしめすものです。此岸に生きる私たちが迷いの世界から浄土の岸に到ることを願う仏事とされています。

 
●報恩講(ほうおんこう) 11月21日~28日

報恩講とは真宗門徒にとって一年の中でもっとも大切な仏事で、宗祖親鸞聖人の御祥月命日までの一週間に勤められる法要です。宗祖親鸞聖人の教えに遇い、自らの依りどころを教えていただいた御恩に報謝し、教えを聞信して、ともに念仏申す身となっていくことを誓います。

25日には親鸞聖人のご生涯を著した『御伝鈔』の拝読、28日の御満座には体を力強く前後左右に動かしながら念仏と和讃がよまれる「坂東曲(ばんどうぶし)」が勤まります。

 
●お煤払い(おすすはらい) 12月20日

12月20日、今では京都の年の瀬の恒例となった行事です。本山のお煤払いを支えてこられた尾張清浄講の方々と一緒に、全国各地からのご門徒や本山職員などが参加して行われます。御堂に横一列となって一斉に割り竹で畳を叩き、出た埃(ほこり)を2メートルもある大うちわで外へあおぎ出します。

お煤払いの後、新たに御堂の荘厳を整えてお給仕を始めるため、ご門首が紙帳に竹の棒で「寿」の字をなぞられる「御規式」が行われます。


参拝のご案内
http://www.higashihonganji.or.jp/worship/

基本情報

宗派名 真宗大谷派(しんしゅうおおたには)
本山 本山 東本願寺(ほんざん ひがしほんがんじ)
別称(正式名称) 真宗本廟(しんしゅうほんびょう)
問い合わせ先 〒600-8505 京都府京都市下京区烏丸通七条上ル常葉町754
TEL 075-371-9181(代)
http://www.higashihonganji.or.jp/
参拝案内 3月~10月
開門5:50 閉門17:30
11月~2月
開門6:20 閉門16:30
駐車場 なし
交通機関をご利用ください
代表 真宗大谷派宗務所
Twitter @OTANIHA_PR
備考 ◆大谷祖廟(親鸞聖人御廟所)
〒605-0071 京都市東山区円山町477 大谷祖廟事務所
TEL 075-561-0777
HP(URL)http://www.higashihonganji.or.jp/worship/otani/
参拝案内
開門5:00 閉門17:00

◆渉成園(枳殻邸)
〒京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
TEL 075-371-9210(参拝接待所)
HP(URL) http://www.higashihonganji.or.jp/worship/shoseien/
FBアカウント http://www.facebook.com/shoseien
参観案内
3月~10月 9:00~17:00(受付は16:30まで)
11月~2月 9:00~16:00(受付は15:30まで)

アクセス

JR:京都駅より徒歩7分
地下鉄:五条駅より徒歩5分
市バス:烏丸七条バス停より徒歩1分