臨済宗円覚寺派(りんざいしゅうえんがくじは)
臨済宗円覚寺派の特色
開山
鎌倉時代後半の弘安5年(1282)、ときの執権北条時宗が中国・宋より招いた無学祖元禅師により、円覚寺は開山されました。開基である時宗公は18歳で執権職につき、無学祖元禅師を師として深く禅宗に帰依されていました。国家の鎮護、禅を弘めたいという願い、そして蒙古襲来による殉死者を、敵味方の区別なく平等に弔うため、円覚寺の建立を発願されました。
名前の由来
円覚寺の寺名の由来は、建立の際、大乗経典の「円覚経えんがくきょう」が出土したことからといわれます。また山号である「瑞鹿山ずいろくさん(めでたい鹿のおやま)」は、仏殿開堂落慶の折、開山・無学祖元禅師の法話を聞こうとして白鹿が集まったという逸話からつけられたといわれます。無学祖元禅師の法灯は高峰顕日こうほうけんにち禅師、夢窓疎石むそうそせき禅師と受け継がれ、その法脈は室町時代に日本の禅の中心的存在となり、 五山文学や室町文化に大きな影響を与えました。
歴史
円覚寺は創建以来、北条氏をはじめ朝廷や幕府からの篤い帰依を受け、寺領の寄進などにより経済的基盤を整え、鎌倉時代末期には伽藍が整備されました。 室町時代から江戸時代にかけて、いくたびかの火災に遭い、衰微したこともありましたが、江戸時代後期(天明年間)に大用国師だいゆうこくしが僧堂・山門等の伽藍を復興され、宗風の刷新を図り今日の円覚寺の基礎を築かれました。 明治時代以降、今北洪川いまきたこうせん老師・釈宗演しゃくそうえん老師の師弟のもとに雲水や居士が参集し、多くの人材を輩出しました。今日の静寂な伽藍は、創建以来の七堂伽藍の形式を伝えており、現在もさまざまな坐禅会が行われています。
年間法要
主な法要
大般若祈祷会・・・元旦より3日間(方丈)
臨済禅師毎歳忌・・・1月10日(仏殿)
百丈禅師毎歳忌・・・1月17日(仏殿)
涅槃会・・・2月15日(仏殿)
時宗公毎歳忌・・・4月4日(佛日庵)
降誕会(花まつり)・・・4月8日(仏殿)
観音懺法・・・6月18日(山門)
山門施餓鬼会・・・8月16日(方丈)
開山国師毎歳忌・・・10月3日(舎利殿・仏殿)
達磨大師毎歳忌・・・10月5日(仏殿)
羅漢・舎利講式・・・10月14日、15日(方丈)
弁財天諷経・・・11月28日(弁天堂)
成道会・・・12月8日(仏殿)
除夜念誦・・・12月31日(仏殿)
ご挨拶
私達がこうして、 今、生きているということは、
そこに仏様がいらっしゃる
ということなのであります。
それが何よりも尊いものであります。
その事実が素晴らしいことであるか、
心の底から感動して気づくことが大切です。
そのように本当の自分に目覚めて、
各自それぞれが、それぞれの生活の中で
明るく楽しく生きることが、
私達の禅の教えであります。
基本情報
宗派名 | 臨済宗円覚寺派(りんざいしゅうえんがくじは) |
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本山 | 大本山 円覚寺(だいほんざん えんがくじ) |
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別称(正式名称) | 瑞鹿山 円覚興聖禅寺(ずいろくさん えんがくこうしょうぜんじ) |
問い合わせ先 | 〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内409 TEL 0467-22-0478 FAX 0467-23-3027 http://www.engakuji.or.jp/top.html |
参拝案内 | ■拝観時間 [3月〜11月] 午前8:00〜午後4:30 [12月〜2月] 午前8:00〜午後4:00 無休(台風や雪の為、休みとなることもあります) ■拝観料 大人 300円 小人 100円 ※団体割引はありません。 ※障害者手帳をお持ちのかた、およびその介護者(1名)、福寿手帳をお持ちのかたは無料。 |
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駐車場 | あり 有料駐車場 18台 ※詳細は 円覚寺webサイトをご確認ください。 |
代表 | 臨済宗円覚寺派宗務本所 |
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問い合わせ先 | 同上 |
アクセス
東京/横浜より:JR横須賀線「北鎌倉駅」下車徒歩1分
※JR東海道線・湘南新宿ラインご利用の場合は「大船駅」にてJR横須賀線に乗り換えてください。
[車でお越しの方]
横浜・横須賀道路「朝比奈インター」をおり20分
駐車場20台分あり ※予約は出来ません
[バスでお越しの方]
鎌倉駅発江ノ電バス「大船駅行」、「上大岡駅行」または「本郷台駅」行き
「北鎌倉駅」バス停下車徒歩1分