僧侶による被災地支援ボランティア結成のお願い
2011年3月31日
全仏からのお知らせ
僧侶による被災地支援ボランティア結成のお願い
皆様もご存じかと思いますが、この度の大地震と大津波の犠牲になられた多数のご遺体の身元の確認がとれない状態が続いております。ご遺体の衛生面への配 慮もあり、各地方自治体の判断で火葬或いは土葬という対処がでてきております。ご遺族をはじめ、各地方自治体も苦渋の決断を迫られております。
地震の直前まで日常の生活をされていた家族が、突然の地震によって離ればなれを余儀なくされ、さらには津波に飲み込まれ、死の直前にどのような思いを巡 らしてお亡くなりになられたのか。身元不明の方々が誰にも看取られることなく荼毘に付されてゆくのは、あまりにも悲しいことではないでしょうか。
全日本仏教会は3月23日に各地域での葬儀の「ならわし」を尊重いたしたく、被災された地域と近隣地域の僧侶に対して、読経ボランティアの組織結成をお願いいたしました。
まずは、地域の「ならわし」を共有される僧侶が集まり、次に他県のボランティア僧侶に「ならわし」を伝え、さらには一日も早く故人の宗旨で葬儀ができるようになることを強く支援してまいります。
また、読経ボランティアだけでなく被災された寺院のお堂の片づけや、飾り付けは僧侶でなければできません。被災地の僧侶達はお檀家さんのお弔いや近隣住 民の方々への支援などで、お寺のことは後回しになっております。寺院の住職や副住職が一日も早く、いつもどおりの法要ができるように修繕することも大事な ボランティア活動だと思いますので、被災地以外の僧侶の方々も是非ご一考下さい。
ご覧頂いている皆様のご理解を戴けたら幸いです。
合 掌