第24回 世界仏教徒会議 日本大会開催
国際交流
「第24回世界仏教徒会議日本大会」が、11月14日から17日に渡って浅草ビューホテル・浅草寺を会場に、開催された。日本での開催は30年ぶりである。
今回の大会には、海外から23ヶ国、82センター、326名が参加。国内から各日約200名の代表・来賓が参加。15日の映画上映及びシンポジウムに は、本会公募の一般参加者250名が参加。16日のお練り及び世界平和法要には、海外参加者・国内スタッフ等々450名が参加した。会期中の延べ人数は 1500名。
世界仏教徒連盟(WFB)は、世界の仏教徒との交流友好親善をはかり、仏陀の崇高な教義を普及し、世界平和に貢献することを目的として1950年に設立された団体であり、日本からは全日本仏教会が唯一のセンターとしてWFBに加盟している。
設立以来2~3年に一度、最高議決機関である世界仏教徒会議が開催され、組織と活動状況の見直しと活動計画の立案が行われている。
(開会式、英語にて挨拶を行う松長有慶会長)
今大会中の役員選挙では、WFB会長としてパン・ワナメッティ会長が再選され、副会長15名、執行役員8名、9つの常設委員会の委員長が選出された。日 本からは、副会長に小林正道常務理事、執行役員に戸松義晴国際交流審議会委員、人道支援委員会の委員長に正本乗光国際交流審議会委員が選出された。
また、今回の大会は従来大会の内容である会議・親睦会にとどまらず、「仏教者の社会問題解決への貢献」というメインテーマを掲げ、社会問題に仏教者がど うかかわっていくかを討議した。その具体的なアプローチとして、15日には自然破壊、地域社会の解体が進む世界経済のあり方を問う映画「幸せの経済学(ヘ レナ・ノルバーグホッジ製作 言語人類学者)」の上映を行った。また、七分野に渡るシンポジウムを開催し、(平和、社会開発、終末期医療、ジェンダー、自 殺、青少年問題、地球温暖化)一般参加者を広く公募した。こういった取り組みは、世界仏教徒会議では初めての取り組みである。
16日には浅草寺を中心としたお練り行列が行われた。色とりどりの僧衣を纏った各国僧侶と稚児行列が練り歩いた。浅草寺本堂において清水谷孝尚副会長を導師としての世界平和法要が営まれた。
(浅草寺前にての集合写真)