新潟中越沖地震 ~SVAからの報告~
救援活動
社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)は、本会が運営委員と企画委員を出している仏教NGOネットワーク(BNN)の一端を担っているNGO 団体です。SVAより、新潟中越沖地震についての初動調査及び今後の予定に関しての報告の第一報が7月17日届きましたので、HP上にて報告させて頂きま す。また、SVAが行う支援活動に関してのプレスリリースも、このページにて逐次報告を行ってゆきます。
7月16日
午前10時13分頃、新潟柏崎を震源とした震度6強を観測。
大きな地震が発生。「新潟県中越沖地震」
SVAとしては地震発生を受け、直ちに情報収集、若林会長、SVA緊急救援部会理事、関係機関と連絡を取り合い、
被災地近辺の協力者等にも安否を確認しました。
7月17日 SVA東京事務所にて
SVAとしての初動の取り組みを検討し以下を決定いたしました。
《調査派遣・体制》
7月18日(水)より 国内事業関 尚士 課長他1名を派遣することとしました。(18日午後現地入り予定)
今回の地震の緊急救援対応に関しては、
7月17日本日~7月20日まで 茅野事務局長(バックヤード)が連絡調整、関課長が現地調査
7月21日(土)から 緊急救援担当:木村万里子が現地入り、関課長と入替。
今週はこの体制で臨みます。
※現場が日々刻々と変わりますので、情報がUPされ次第、不定時になりますがメール等でお伝えしていきます。
《関係機関の活動について》
17日午前、曹洞宗宗務庁 宮下教化部長からご連絡をいただき
「曹洞宗としては 現地に災害対策本部(曹洞宗新潟県第三宗務所)を設置し、地元曹洞宗青年会、全国曹洞宗青年会と連携して対応を考えていく」
その中で、SVAさんに対して曹洞宗より《協力要請依頼》をお願いしたい」という要請がありました。
今後の現地対策本部 窓口 《新潟第三宗務所 庶務主事 近藤様》
若林会長には 直接 乙川教学部長から《SVAへのボランティア調整等も含む 協力依頼》要請が入りました。
SVAとしては、明日以降の現地調査になるので、お互い連絡を取りながら
今後の災害対策の連携を進めることを伝えました。
ちなみに、曹洞宗宗務庁は 現地に乙川教学部長の 寺院見舞い、総務部福祉課等が同行しています。
《被災地関連情報》
現地においては、柏崎市社会福祉協議会内に「柏崎ボランティアセンター」が開設。
≪7月17日10:30の情報≫ 本日、約50名の方から、対策本部や災害ボランティアセンター、避難所のお手伝いをしていただいています。余震の心配が あり、まだ個人宅への派遣は行っていません。これからニーズ把握を行い、至急調整を行っていきます。恐れ入りますが、県外の方のご協力は、受け入れ体制が 整うまでおまちください。
今週、来週あたりは、日々刻々変わるニーズに対応していきますので、現地と連絡を取りながらニーズ調査、支援方法を検討します。
被災状況のまとまったレポートは 今週または来週になる見込みです。
2007年7月18日 新潟県中越沖地震救援活動プレスリリース Vol.1
7月16日発生の「新潟県中越沖地震」に関しまして、当SVAは地震発生を受け、直ちに情報収集にあたり、被災地近辺の協力者等にも安否確認をいたしま した。7月18日(水)から国内事業課長関尚士はじめスタッフ2名を現地に派遣し、関係団体を通して情報収集を行うと共に、被災地の調査を実施する予定で す。
なお、具体的な活動内容については関係機関と調整を行った上で、検討します。
2007年7月20日 (社)シャンティ国際ボランティア会(SVA)
新潟県中越沖地震救援活動プレスリリース Vol.2
SVAは新潟県中越沖地震災害救援活動を開始します
(社)シャンティ国際ボランティア会は今回の地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。 7月16日午前10時13分に発生した「新潟県中越沖地震」に関し、SVAは、7月18日(水)から国内事業課長関尚士、山田心健の2名を現地に派遣し、 関係団体を通して情報収集を行うと共に被災地の調査を実施し救援活動の開始を決定しました。20日からは新たに緊急救援担当木村万里子を派遣します。
1) 被災地概況
・被災状況 人的被害 死者10名、負傷者1,284名、
住宅被害 全壊949棟(911世帯)、大規模半壊16棟(7世帯)、半壊242棟(64世帯)、
一部損壊3,319棟(2,578世帯)(新潟県庁まとめ 20日午前6時現在)
・避難状況 柏崎市 68箇所3,931名(柏崎市役所まとめ 19日午後8時現在)
刈羽村 7箇所404名(刈羽村役場まとめ 20日午前7時現在)
2)SVAの救援活動予定
・柏崎市災害ボランティアセンターを通じた『行茶プロジェクト』支援(20日から開始)
避難された方々は、避難所生活や今後の生活再建などの不安をお持ちでストレスに対するケアが必要となっています。中期的な被災者支援・地域の復興を見据え て、SVAは曹洞宗等と連携をはかりながら、被災者支援として行茶(ぎょうちゃ/避難所にいる被災者へ、お茶とお菓子を持参して訪問する)の活動を行いま す。
この活動は能登半島地震でも実施いたしましたが、継続的に同じ避難所を訪問し、被災された方々(特にご高齢者と子どもたち)の心に寄り添いながら、お話い ただいたご要望はボランティアセンターに情報提供をし、次の被災者支援に繋げていくという重要な役割を担う活動と考えています。
* この活動に当たり日本航空(JAL)グループよりウェットティッシュ提供のご協力をいただきます。
・柏崎市災害ボランティアセンター運営支援
柏崎市災害ボランティアセンター運営のサポートとしてSVA職員を派遣します。
・パートナー団体
支援活動は曹洞宗災害対策本部を窓口として、新潟県曹洞宗青年会僧侶、全国曹洞宗青年会僧侶、各県曹洞宗青年会等のボランティアの皆さん、7月30日からは東北福祉大学の大学生ボランティアさんが中心となり、SVAは調整役を勤めさせていただきます。
*被災地におけるボランティア活動を希望される方は、必ず事前に各ボランティアセンターへお問い合わせの上、必要性の有無などをご確認ください。
●新潟県中越沖地震救援活動に関するお問い合わせは、緊急救援担当まで
SVA東京事務所 TEL 03ー5360ー1233
2007年7月24日 新潟県中越沖地震支援事業 プレスリリース Vol.3
「新潟県中越沖地震」に関し、SVAは、7月20日(金)から緊急救援担当木村万里子、山田心健の2名を現地に派遣し、引き続き柏崎市内での救援活動に当 たっています。今もなお1,500以上の方々がおよそ70カ所の避難所で不安を抱えて生活しています。蒸し暑さが厳しくなり高齢者の健康への悪影響が懸念 されます。
(1)行茶活動(ぎょうちゃかつどう)
被災者の問題を把握するために重要な役割を担う活動です。避難所にいる被災者へ、お茶とお菓子を持参して訪問し、お話をおうかがいしています。主にご高齢 の方に寄り添った活動を行い、見えにくい被災者のニーズを把握、ボランティアセンターとも協働しながら問題解決にあたります。
<訪問先>高田コミュニティセンター、西中通コミュニティセンター、中通コミュニティセンター、他柏崎市内複数避難所。
(2)災害ボランティアセンターの運営サポート
木村スタッフを、柏崎市災害ボランティアセンターに派遣し、運営面での支援を行うと共に、行茶活動等との相互連携を図っています。
(3)ボランティアの調整役
行茶活動は、新潟県曹洞宗青年会僧侶、全国曹洞宗青年会僧侶、各県曹洞宗青年会僧侶等のボランティアの皆さんが中心となって進めており、SVAは現地での調整役を務めています。
このような活動を通じて、SVAは、避難所が解消された後も地元のコミュニティが相互ケアを行っていく仕組みづくりをお手伝いしたいと考えています。
◆被災地におけるボランティア活動を希望される方は、必ず事前に各ボランティアセンターへお問い合わせの上、必要性の有無などをご確認ください。
2007年8月10日 新潟県中越沖地震支援事業 プレスリリース Vol.4
発災から3週間過ぎ、自宅の片づけが済んで一息つく人々も増えてきた一方で、避難所には未だ800名を越える方々が、厳しい暑さの中で仮住まい生活を余儀なくされています。
長引く避難生活のストレスからなのか、怒り・いらだちをぶつける人も見受けられるようになりました。遠く離れて暮らすお孫さんたちのことや3年前に病気で 亡くされた息子さんのことを想い出し、目頭を潤ませながら語られるお年寄りたちの姿は、はたして先日まで日々続いてきたものであるのか、震災を境に抑えき れない想いとなってしまったものなのか、正直知る由もありませんでしたが、少なくとも今この時間を共にできる人が求められていることは確かなことなのだと 思います。
SVA及び関係団体の取り組み
7月16日に発生した「新潟県中越沖地震」に関して、SVAは7月18日より6名のスタッフを現地に派遣。柏崎市内での救援活動にあたっています。主な取 り組みは、避難所での行茶(ぎょうちゃ:お茶とお菓子を持参してお話をさせていただく)。これは被災された方、特に高齢者や子どもらへの”寄り添い”を目 指すものであり、同時にお話の中から悩みや要望を聞きとり、市災害ボランティアセンターへ報告を行いながら、生活支援につなげていくことを目的としていま す。
1.曹洞宗僧侶、東北福祉大生との協働
SVAが調整役を担いながら柏崎市災害ボランティアセンターとの連携のもと、地元新潟県を中心とした青年僧侶、東北福祉大生等が避難所での寄り添いを続けています。SVAは調整役を務めています。
(1)行茶活動、地元ボランティアの方々との協働
行茶活動を通した寄り添いの効果・成果への期待から、市災害ボランティアセンター関係者とともに地元ボランティアにもご一緒いただける機会づくりを進めて いけるよう調整を始めています。より多くの避難所で、更に8月中旬以降に開設される仮設住宅地区などで、地元の方々が中心となった支え合いの仕組みづくり に寄与していけるよう努めて行きたいと思います。
(2)足湯との協働
看護師、介護士、ヘルパーさんのボランティアによる”足湯”を使ったマッサージ活動と行茶活動で協働しながら避難所を巡回し、お年寄りを中心とした寄り添いを行いました。
(3)今後について
これまで計16ヶ所の避難所を巡回し、活動を続けて参りましたが、お盆期間を迎えて11日から16日までの間は、東北福祉大とSVAで午前・午後一箇所ず つの避難所訪問を継続していく予定です。仮設住宅への移行も見据えながら、今後の支援活動のあり方、進め方などについても地元ボランティア、地元僧侶の 方々を中心として検討して行きたいと思います。
2.柏崎市災害ボランティアセンターの運営支援
常時1名のスタッフを柏崎市災害ボランティアセンターへ派遣し、運営面での支援を行うとともに、行茶活動等との相互連携が進められるよう調整を図っています。
SVAは、このような活動を通じ、避難所が解消された後も地元市民、コミュニティが中心となった支えあい合いの仕組みづくりに一助していきたいと考えています。
◆被災地におけるボランティア活動を希望される方は、必ず事前に各市町村ボランティアセンターへお問い合わせの上、必要性の有無などをご確認ください。
詳細情報は下記HPに掲載いたします。
http://www.sva.or.jp/eru/niigata2007/
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