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第38回 全日本仏教徒会議 新潟大会

2001年10月10日

過去に開催した大会・会議・記念事業の報告 

2001年10月10日(水) 長岡グランドホテル
2001年10月11日(木) 長岡市立劇場

第38回全日本仏教徒会議・新潟大会が平成13年10月10日(水)、11日(木)の両日、「わたしのいのち あなたのいのち 尊いいのち MyLife,YourLife,PreciousLife」を大会スローガンとして新潟県長岡市で開催された。

長岡グランドホテルでの分科会

長岡グランドホテルでの分科会

10日は、長岡グランドホテルで、3分科会が開催された。第1分科会「いのち」では、真言宗豊山派僧侶で医師の田中雅博師が、実践的立場から生命倫 理と仏教の問題を講演。第2分科会「教育」では、文部科学省教科調査官の押谷由夫氏が、「自己の生命を見つめ、感謝する心と大志をはぐくむ子どもを育てよ う」をテーマに講演。現代における道徳教育の重要性を強調した。第3分科会「環境」では、真宗大谷派僧侶で医師の北澤幹男師が、開業医の立場から環境問題 を人の心と関連させて講演した。

各分科会とも多くの参加者からテーマについて活発に意見が出され、大会テーマの「いのち」について様々な角度から考察が深められた。終了後、同所で懇親会が開催され、内外からの来賓が挨拶を行い盛会であった。

田中雅博師 押谷由夫氏 北澤幹男師

田中雅博師 押谷由夫氏 北澤幹男師

11日は、午前中長岡市内の視察・観光が行われ、一部の参加者は長岡西病院にあるビハーラ病棟を見学し、ビハーラ僧の谷山洋三師らから運営状況などの説明を受け、仏堂や談話室などを見学した。

長岡西病院ビハーラ病棟見学

長岡西病院ビハーラ病棟見学

午後1時から、長岡市立劇場で記念式典が開会。

長岡市立劇場での記念式典

長岡市立劇場での記念式典

石上智康本会理事長から、中村啓識大会会長(新潟県仏教会会長・本会副会長)へ大会旗が渡され、続いて大谷暢顯本会会長を導師に、記念法要が荘重に 勤められた。法要の最後に導師より「心の平和」「世界の平和」「いのちの尊さ」を人々に伝えることを仏陀に誓う表白文が読み上げられた。

大会旗を新潟県へ

大会旗を新潟県へ

中村啓識大会長

中村啓識大会長

続いて、大会テーマ「いのち」を音楽と映像により表現する朗読「葉っぱのフレディ」、地元の悠久太鼓による「響けいのちの大地」が上演され、参加者 に大きな感動を与えていた。次に、大会総裁の大谷暢顯本会会長の挨拶、石上智康本会理事長による宣言(日本仏教者からの平和への願い)、中村啓識大会会長 の挨拶、平山征夫新潟県知事(代読)、森民夫長岡市長の来賓祝辞と続いた。また内外からの多くの来賓が、満場の拍手のもと紹介された。

大谷暢顯会長

大谷暢顯会長

石上智康理事長

石上智康理事長

森民夫長岡市長

森民夫長岡市長

次に堀井博長岡市檀信徒会会長が、み仏の慈悲の心をひろめ人類の幸せと世界平和に努力することを趣旨とする決意宣言を読み上げた。休憩をはさみ、豊 原大成師(浄土真宗本願寺派宗会議員、全日本仏教会元常務理事)が「いのちの灯」をテーマに記念講演を行った。師は、「いのちを良く生きること」その大切 さを、自身の様々な体験の中から、身近な例を挙げてわかりやすく講演し、聴衆は熱心に耳を傾けていた。最後に大会実行委員長の春日浩三師(長岡市仏教会会 長)が閉会の辞を述べ、2日間に亘る大会は幕を閉じた。

堀井博檀信徒会会長

堀井博檀信徒会会長

豊原大成師

豊原大成師

春日浩三師

春日浩三師

また、大会の一環として、10月9日(火)~11日(木)長岡市厚生会館小ホールで名僧墨跡展が開催され、加盟団体より広く寄せられた揮毫に来場者 は見入っていた。また、10月10日(水)~14日(日)長岡商工会議所美術ホールで、本大会協賛「良寛さんと信仰の書」展が開催され盛況であった。

名僧墨跡展

名僧墨跡展