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レインボーステッカーのご案内

2021年5月18日

仏教文化・人権問題 

レインボーステッカーについて(平等な世界をめざして)

 今回作成したレインボーステッカーは、レインボーがそれぞれの色で輝いているように、それぞれの人がそれぞれの個性で輝き、幸せに生きることを仏教が願っていることを発信する目的があります。6色のレインボーは性の多様性を表す象徴として、世界的に用いられています。今回のステッカーでは、性の多様性だけでなく、すべての人の個性やその人らしさを尊重するという意図を込めたデザインです。仏教の『一切の生きとし生けるものは皆幸せであれ』という平等の教えを心に思うだけでなく、寺院の門や玄関にレインボーステッカーを掲示していただくという、思いをかたちにした取り組みです。

   

 このレインボーステッカーを通して、仏教が持つ平等性を、お寺にお越しになる方だけでなく、世界に発信していきます。我々は全ての人に差別のない対応をし、その声に耳を傾け、共に考え、共に歩む姿勢を示し、また多様性についての正しい理解を深めるために、全日本仏教会では引き続き取り組みを進めていきます。このステッカーは多様性を応援する意思を持つ寺院だけでなく、ステッカーの趣旨に賛同している方々にもお渡ししております。個人使用目的のために、このページの一番下から画像ファイルをダウンロードしていただくことも可能です。購入はこちらよりご注文下さい。

デザイナー


 このステッカーはLGBTQの当事者の2人のアーティストによってデザインされました。西村宏堂さん(僧侶/メイクアップアーティスト)とセルヒオ・ガルシアさん(バルセロナ在住のクリエイティブデザイナー)です。西村さんは「LGBTQの当事者は、仏教のコミュニティの中にも存在し、仏教は多様な人と共に歩いて行く存在である」という思いでデザインされました。
 

寺院関係者の皆様へ

 葬儀や戒名、お墓を扱う寺院関係者が多様性について理解を示すことは必要不可欠です。例えばLGBTQの当事者が、自分のセクシュアリティーについて家族やお寺にカミングアウトできず、自分で認識している性と違う戒名を付けられたり、同性のパートナーがいることを誰にも打ち明けられず、亡くなっても大切な人の葬儀に参列できなかったり、一緒にお墓に入れないという現状があります。そのようなことにならないように、寺院関係者が日頃から、すべての人がありのままの自分でいられる環境を作っていくことが大切です。

 レインボーステッカーを寺院の門や掲示板に掲示して、仏教が多種多様なあり方を尊重しており、その声を聞き、わからないことについては共に学び、共に歩む姿勢があるということをお寺に来られた方をはじめ、社会に発信し、伝えたいと思います。

 ステッカーを掲示することで、お寺にご相談に来られる方があるかもしれませんが、その場合は相談者の秘密を守っていただくようにお願いいたします。例えばLGBTQ当事者であることを打ち明けられた際に、そのことを他の人に話してしまうアウティングなどは謹んでいただけるようお願いいたします。また理解のない言葉で傷つけてしまうことのないよう、LGBTQについての正しい知識と学び続けるお気持ちをお持ちの方に対応していただきたく存じます。多様性についての正しい理解を深めるために、全日本仏教会では引き続き取り組みを進めていきます。ご理解とお気持ちのあるご寺院のご協力をお願いいたします。
 

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頒布品販売ページ


【案内チラシ】
レインボーステッカーのご案内(PDF)
レインボーステッカーのご案内・英語版(PDF)
寺院関係者の皆様へ(レインボーステッカーの掲示について)(PDF)


【ステッカー】
縦80mm×横108mm
オリジナル屋外対応シール(頒布品販売ページへ)
・イラストデータ(PDF)