【理事長談話】「犯罪被害者週間によせて」
声明・談話・要望書
全日本仏教会 理事長談話
「犯罪被害者週間によせて」
本年11月25日から12月1日の一週間、犯罪被害者週間を迎えます。
犯罪被害を受けると、人は犯罪によって傷つけられるだけでなく、たとえ事件として裁判などが終了した後も、二次的に様々に傷つけられるという問題を抱えることになります。被害者、それは特別な人ではなく、社会で普通に暮らしている自分自身や周囲の人が突然に犯罪被害者となるということであります。
全日本仏教会は、被害にあわれた方々の苦しみ悲しみに真摯に向き合い、耳を傾け、どうすれば寄り添うことができるのかを考えるために、日本における犯罪被害者支援の地平を切り拓いてこられた武蔵野大学の小西聖子教授を講師に迎えて講演会を開催するなど、広く皆様とともに仏教者は犯罪被害者にどう取り組むべきか、真剣に学びを進めています。
犯罪被害者週間にあたり、犯罪被害者が置かれている状況を正しく理解し、それぞれの地域で催されている犯罪被害者週間の行事に参加するなど、被害者に寄り添う支援や活動を継続して取り組んでくださることを切に願います。
2023(令和5)年11月21日
公益財団法⼈ 全日本仏教会理事長
里雄康意
講演会「仏教者は犯罪被害者にどう取り組むべきか~臨床現場からの提言~」
講師:小西聖子(武蔵野大学副学長 人間科学部・大学院人間社会研究科 教授)
なお「犯罪被害者週間」(11月24日から12月1日まで)期間限定公開をさせていただきました。
【犯罪被害者週間とは】
平成17年12月に閣議決定された「犯罪被害者等基本計画」において、毎年、「犯罪被害者等基本法」の成立日である12月1日以前の1週間(11月25日から12月1日まで)が「犯罪被害者週間」と定められました。
「犯罪被害者週間」は、期間中の集中的な啓発事業の実施を通じて、犯罪被害者等が置かれている状況や、名誉あるいは平穏な生活の配慮の重要性について、正しく理解し深めることを目的とするものです。
下記は警察庁のリンクです。理解を深めるために閲覧してください。
●もしも、犯罪被害にあった方が周りにいたら?
https://www.npa.go.jp/hanzaihigai/keisatsu/rikai_higaisha.html#sesshikata
(リンク先:警察庁 犯罪被害者等施策 みんなに知ってもらいたい、犯罪被害者のこと)
●もしも、自分が犯罪被害にあってしまったら?
https://www.npa.go.jp/hanzaihigai/search/index.html
(リンク先:警察庁 犯罪被害者等施策 犯罪被害等に遭われた方へ)