全仏からのお知らせ
現下、国内外の情勢が大きく移り変わる中で、宗教がらみの戦争や大規模テロの勃発が相次ぎ、国内では少子高齢化や核家族化が進み人心の荒廃など様々な問題が山積しております。
こうした問題に対して、各種声明・意見書・要望書を提出及び発表しております。
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加盟団体からのお知らせ
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加盟団体へのお知らせ
本会の活動を全国のご寺院・所属団体の皆様に広報するため、加盟団体で発行している各機関誌等へ本会記事『全仏だより』の掲載にご協力頂いております。
各団体より要望がございました、過去の『全仏だより』、また最新の『全仏だより』を掲載をさせて頂きます。
また、今後はホームページ上でよりタイムリーなお知らせの掲載も予定しております。
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大会・会議・記念事業開催のお知らせ
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過去に開催した大会・会議・記念事業の報告
過去に開催した大会・会議・記念事業の報告一覧
救援活動
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国際交流
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広報活動
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声明・談話・要望書
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共催・後援・協力
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イベント情報
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- 日本の皆様へ・世界各国へ支援要請(WFB世界仏教徒連盟)
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2011年3月13日 国際交流
日本の方々へのメッセージ 世界中で起きている多くの諸問題が世界の平和と安定を揺るがす今日、これほど悲惨でかつてない規模の自然災害の前で人間がいかに無力であるか、また同時に私たちが民族の壁を越え家族であるということを改めて認識いたしました。 家や職場、生活基盤が破壊され、そして何よりも人々の幸せが壊されるのを見て、心痛な思いであります。愛する家族を亡くされた方々の悲しみを思うと、ただ哀惜の念に堪えません。被災した方々の一刻も早いご回復のため、適切な支援を得られますことを切に願います。 復興は長期にわたると予想されます。これは日本だけの問題ではなく、可能な限り私たちもご支援させていただきます。 大いなる危機に人々が苦しんでいる時、そこに人種、宗教、文化の隔たりはありません。被災された方々は、私たち自身の愛する家族や友人と何ら変わらないのです。WFBメンバーおよび世界中の人々が日本の悲痛を思い哀しみ、共に分かち合っているということを知って下さい。 世界中から届いているお見舞いやお悔やみのメッセージは、人類が互いに愛する存在であるということを示しています。 日本は長い歴史の中で、大きな苦境に何度も立ち向かい、不屈の精神と高い能力を持ってその都度乗り越えてまいりました。今後一刻も早い復興を心から願う次第であります。 グローバル化が進み世界の国々が繋がっている今日、一国の叫びは世界中に響き渡ります。この度の大惨事は全ての人類に関わるものであります。犠牲者の方々へ衷心より哀悼の意を表し、日本の皆様と共に悲しみ、祈り、目の前の困難に立ち向かっていく所存であります。 仏法のもと敬意をこめて WFB世界仏教徒連盟会長 パン・ワナメッティ WFB(世界仏教徒連盟)から日本の大震災に対し 世界各国へ支援要請 日本の皆様、WFB(世界仏教徒連盟)会長に成り代わり、まずは謹んでお見舞い申し上げます。 2004年12月26日、インド洋で発生した地震は、破壊的な巨大津波を引き起こし、多くの人々が犠牲となりました。 そのため、私も含め、バンコクのWFB本部現地スタッフや支援者だけではなく、全てのタイ国民は、巨大な津波のもたらす被害を経験しております。私たちの心の中で当時の苦しみや悲しみは未だにやみません。 今回の地震で大切なご家族を失われ、深い悲しみにある多くの方々、そして復興支援に全力を注ぐ全ての方々を思うと言葉になりません。 現在日本が直面している多くの課題は非常に困難なものであり、パンワナメッティWFB会長以下事務総長は、世界各国のWFBセンターに対し、できる限りの支援を要請いたします。 2004 年のインド洋津波災害の際、タイをはじめ全ての被災国に対し世界の国々は、多くの慈悲と支援をもって応えてくれました。被害にあわれた方々の生活を元に戻 すことは容易なことではありませんが、今回の日本にもたらした大惨事への痛みを一日でも早くやわらげるべく、私たちは同じ仏教徒として再び慈悲と結束を示 す時です。よって、ここに皆様からの暖かいご支援をお願い申し上げます。 2011年3月12日 WFB(世界仏教徒連盟) 事務総長 パロップ タイアリー 日本地震津波の惨事に対する哀悼文 3月11日午後、日本東北部地方で発生したマグニチュード9.0の地震と続く大津波で亡くなられた方々にお祈り申し上げます。 また、犠牲者遺族と負傷された日本国民の皆様を慰労申し上げます。 この度の天災は抑えることのできずに拡散していると伝え聞いています。多くの人が命を失い、数え切れないほどの被害が予想されています。 これ以上の市民の犠牲がないように強く願い、私たちの宗団は隣人である日本国民を助けることのできる様々な方法を探しています。 もう一度犠牲者たちに深い哀悼の意を表し、地震と津波の被害ができる限り早く収拾されることを願い、復旧が始まることを願っています。 仏紀2555年3月11日 大韓仏教 曹溪宗 總務院 日本の地震津波の犠牲者に対する 哀悼文 隣国の日本が3月11日午後東北部地方で発生したマグニチュード9.0の強い地震と続く津波により、日本列島全域に莫大な被害を生じさせたという報道が連日続いています。 まず、犠牲者たちに対してお祈り申し上げ、遺族たちに深い哀悼の意を表します。そして、負傷者をはじめ日本政府と国民に、韓国の天台宗を代表して慰労をお伝えいたします。 日本仏教界との交流を通して友誼を保つ韓国 天台宗はこの度の惨事の復旧を助けるための方法を模索し、人道的な次元で積極的に努力するつもりです。また、遺族と被害当事者、そして日本国民が一日も早く心の傷を癒し、健康を回復することを願っています。 日本の歴史上最悪の地震と津波の被害で、日本経済は大きな打撃を受けるといいます。 韓国 天台宗 は日本にこれ以上の被害が発生せず、被害地域が早く復旧されることを願っています。 もう一度地震と津波によって亡くなった方々にお祈り申し上げ、負傷者たちが早く治られることを願います。 仏紀2555年3月12日 大韓仏教 天台宗 總務院長 哀悼文 まずこのたびの日本東北部地方で起きた強い地震と津波で亡くなられた方々を深く哀悼します。 合わせて遺族と数多くの負傷者と被災民の方々にも深い慰労をお伝えいたします。 わたしたち宗団は隣国の日本でこれ以上の地震被害と胸の痛む犠牲が起きないことを強く願っています。 合わせて、このたびの惨事が早く被害復旧のための国際社会の多くの努力と人道的な支援活動が積極的に成し遂げられることを期待し、わたしたち宗団も様々な経路を通して救済活動に積極的に参与する方法を追求いたします。 日本政府と国民たちが力を合わせて一日も早く被害を回復して傷を癒されることを願っています。 仏紀2555年3月11日 韓国仏教 太古宗 總務院長 韓國佛敎宗團協議會 日本の皆様へ こちらからご覧ください(PDFファイル)
- WFB創立60周年記念祝典 河野会長会長祝辞
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2011年1月11日 国際交流
殺してはならぬ。 殺さしめてはならぬ。 2010年11月16日にスリランカのコロンボで開催された「WFB創立60周年記念祝典」に本会から河野太通会長が出席されました。各国祝辞の際に登壇し、財団法人全日本仏教会を代表して、戸松義晴事務総長通訳のもと祝辞を述べました。 祝典等については、こちらをご覧下さい。 5,000人もの観衆が見つめる中、第二次世界大戦時における、スリランカの日本に対する賠償請求権放棄への謝辞や、日本がアジア諸国に行った過ちと懺悔等の内容を伝えました。各国代表の祝辞より、一段と大きな拍手を頂戴致しました。 内容はこちらをご覧下さい。 WFB創立60周年記念祝典河野太通会長祝辞
- WFB創立60周年記念祝典・第25回世界仏教徒会議仏教徒会議スリランカ大会記念ツアー
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2010年11月15日 国際交流
全日本仏教会企画のもと、WFB(世界仏教徒連盟)創立60周年記念祝典・第25回世界仏教徒会議スリランカ大会記念ツアーが2010年11月15日~20日に開催されました。 世界仏教徒会議が開催される際には、本会が加盟宗派、都道府県仏教会、関係団体及び賛助会員等を対象にツアーを企画・主催しております。世界の仏教徒と接しながら、様々な宗派・団体を超えて縁を結んでもらうことを目的とし、毎回参加者の方からご好評をいただいております。今回のツアーでは、WFB創立60周年記念祝典を主に、シギリヤロックやダンブラ石窟寺院等、スリランカの世界遺産を巡りました。 日程中の祝典及び主要行事を掲載致します。 ●ツアー詳細 期間:2010年11月15日(月)~20日(土) 参加者:22名 場所:スリランカ(コロンボ、ダンブラ等) 備考:スリランカ(セイロン)はWFB設立の地で、第1回大会をはじめ過去に3回の世界大会を開催してきた。今大会はWFB創立60周年という記念すべき大会であり、設立の地であるスリランカの「All Ceylon Buddhist Congress」が主催となって大会が運営された。 11月16日(火) ●大菩提会参拝 ホテルより大菩提会へ向かいました。 コロンボ市内は、鮮やかな建物や看板で溢れていました。 市内の交差点には仏像が奉られており、 仏教文化の一端が垣間見えました。 スリランカ大菩提会は1891年に仏教の復興、仏跡の復興、学問的研究、社会福祉のために発足し、幅広い活動を行っています。 現在使用されている施設は、大菩薩会創立者、アナガリータ・ダルマパーラ師により生み出されたものです。 日本とも交流が深い寺院で、設立式典には日本からの僧侶も多数参列しました。 大菩提会は幼稚園を併設しており、参拝時に園児によるお出迎えをいただきました。 紙で作った手作りのお花をいただきました。 歓迎のしるしに、日本の「チューリップ」の歌に合わせた歓迎のダンスを披露して下さいました。 普段の授業から、日本の文化を教育に役立てているそうです。 本堂にて参加者一同でお勤めをし、集合写真を撮影しました お茶の接待時、河野太通会長(写真左)から記念品を、有田惠宗理事長(写真右)より御香料を、ヴァン・バナガーラ・ウパティッサ会長に手交しました。 とても美味しい紅茶やお菓子をいただき、楽しい時間を過ごすことができました。 ●スリランカ国会議事堂に表敬訪問 D・M・ジャヤラトナ首相に表敬訪問を行いました。 普段は入ることが非常に難しい国会議事堂ですが、特別に許可をいただきました。 国会議事堂は湖に囲まれ、並木道が綺麗な外観でした。 首相執務室にて、D・M・ジャヤラトナ首相と接見し、河野太通会長、D・M・ジャヤラトナ首相双方より記念品を手交しました。 国会開催中ということで、非常にご多忙の中、1時間程時間をいただき、昨今の社会情勢等の意見を交換しました。 ※国会議事堂内は撮影機材持ち込み禁止のため、内部の写真はありません。 ●WFB創立60周年記念祝典参加 スガタダサシンドアスタジアムにて祝典が開催されました。 スタジアム内は世界各地の仏教徒が約5千人詰めかけ、熱気溢れる雰囲気の中開始されました。 祝典にはマヒンダ・ラージャパクサ大統領が臨席し、そのプログラムもバレーとスリランカの伝統舞踊をミックスした踊りや、三帰依文の合唱、釈尊の生涯をおった無声劇など、終始参加者を飽きさせない趣向を凝らしたものでした。 本会からは河野太通会長(WFB最高顧問)が出席、ステージ上で祝辞を述べるとともに、WFB人道支援基金に対し500万円の寄託を行いました。 スピーチの内容はこちらをご覧下さい。 他国のスピーチより、一段と大きな拍手と称賛の声をいただきました。 祝典終了時には、直接河野大通会長に対して、様々な参加者から声を掛けられ、お褒めの言葉を頂戴しました。 記念祝典の模様は下記をご覧下さい。 WFB創立60周年記念祝典(All Ceylon Buddhist Congress提供)。 ※その他の様子をご覧になる場合は、「You Tube」マークをクリックして下さい。 11月17日(水) ●キャンディ(世界遺産)観光 世界遺産のキャンディを観光しました。 キャンディとはスリランカ中部の地域の名前で、周辺経済の中心地であり、仏教の聖地として「聖地キャンディ」の名前で世界遺産に登録されています。 今回はWFBスリランカ大会開催中のため、仏歯寺の特別拝観に参加しました。 仏歯寺とはダラダー・マーリガーワ寺院の通称で、仏歯(お釈迦様の犬歯)がまつられている場所です。 特別拝観ということで、普段はお目にかかることのできない、仏歯がまつられている祭壇内部へ参拝しました。 多くの方が集まっており、参拝までに1時間程を要しましたが、無事お参りすることができました。 境内には像がおり、世界の仏教者がこぞって記念撮影をしていました。 11月18日(木) ●シギリヤロック(世界遺産)観光 シギリヤロックとは、父「ダートセーナ王」を殺して王権を奪い、異母弟「マガラーナ王」の復讐を恐れ、シギリヤ ロックに自分だけの宮殿を造り11年間そこで暮らした「キャサパ王」の宮殿跡が一枚岩の頂上に残る遺跡です。仏教徒であったキャサパは「父を殺した」という仏教徒として大罪を犯したため、様々な寺院を建立し、病院を設立して、罪を償おうとするも、罪の意識が消えず異母弟の復讐にも怯える日々を過ごしていたそうです。その為、シギリヤロック近辺には寺院や仏像が数多く存在し、また周辺には堀がはり巡らされ、豪がいたる所にあり、まるで城塞のような外観になっています。 上までは1200段の階段があるため、何度か休憩を挟みながら、参加者全員で頂上を目指しました。 中、岩盤に描かれた美人画や、眼下に広がる雄大な景色を眺め、楽しみながら登頂しました。 頂上付近は広場になっており、更に険しい階段を上らなくてはなりません。 他の観光客の方々に助けられながら、もう少しの頂上を目指します。 頂上からの景色は、登頂の疲れと相まって、感動するほどの絶景でした。 頂上には王様専用のプール跡など、当時の宮殿の様子が伺える多くの遺跡があり、面影を想像しながら散策しました。 ●ポロンナルワ(世界遺産)観光 ポロンナルワは、中世シンハラ王朝の首都のことです。 シンハラ人の王朝は紀元前3世紀にアヌラーダプラを首都とし、仏教文化と共に発展を遂げましたが、インド南部の王朝による度重なる攻撃に悩まされ、幾度となくアヌラーダプラは陥落し、その度に奪還を繰り返してきました。そしてついに993年に南インドのチョーラ王朝にアヌラーダプラが落とされたのを機に、僧侶たちの内部抗争も相まって、1017年にシンハラ王朝は首都として長年続いたアヌラーダプラを放棄し、ポロンナルワへと遷都しました。 そこかしこに柱が立っており、当時の建築物の名残を感じさせます。 ポロンナルワの遺跡地区は、宮殿や寺院などといった様々な遺跡によって構成されていますが、中でもガル・ヴィハーラという地区にはブッダの坐像、立像(お釈迦様の弟子である阿難という説がある)、涅槃像の3体が存在し、独特の存在感を放っています。様々な遺跡を観光し、スリランカに存在する仏教文化の偉大さを目の当たりにすることが出来ました。 11月19日(金) ●ダンブラ石窟寺院(世界遺産)参拝 ダンブラ石窟寺院は、標高約400メートルの岩山の中腹に建立された寺院です。自然の岩陰を利用して作られており、スリランカの石窟寺院としては最大規模です。 約2000年前に建立されたこの寺院には、5つの洞窟があり、それぞれに涅槃像や立像が安置されています。それぞれの石窟は年代が違っているため、仏像も微妙に違っていました。 一番古い石窟に安置去れている涅槃蔵の前で、参加者全員で読経をしました。 各石窟には仏像が多数御安置されています。 年代によってお顔や装飾品が異なります。当時の文化が仏像にも反映されているようです。 石窟にあるのは仏像だけでなく、当日の王様の像や壁面にも仏画が描かれています。 現地の方が菩提樹の下に線香をお供えしていました。 観光地としてではなく、寺院を表している光景でした。 境内には綺麗な蓮の花が咲いていました。 ●身延山スリランカ別院参拝 身延山スリランカ別院は1994年、総本山身延山久遠寺(日蓮宗総本山)開宗750年記念事業の一環として建立された寺院です。こちらにも幼稚園が併設されており、皆さまから歓迎を受けました。 村の若者より、免許をもらったものしかできない伝統舞踊を披露して下さいました。 アクロバティックな踊りで、見ている私たちは釘付けでした。 本堂にて有田惠宗理事長導師のもと、全員で読経をしました。 園児にカメラを向けると、はにかみながらも撮影させてくれました。 有田惠宗理事長よりヴァン・ダンマ師(身延山スリランカ別院住職)へ記念品・御香料を手交しました。 最後に皆さんと記念撮影をしました。 今回のツアーも無事に終了することができました。 参加者の皆さま、スリランカにおいて私たちを迎えて下さった方々のご協力に感謝致します。 次回のツアーもどうぞお楽しみに。 同時開催の第25回世界仏教徒会議については、こちらをご覧下さい。
- 第25回 世界仏教徒会議 スリランカ大会参加
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2010年11月13日 国際交流
「仏陀の教えによる社会的和解」 2010年11月13日から17日にかけてスリランカ・コロンボ市内にあるシナモングランドホテルにおいて、第25回WFB世界仏教徒会議スリランカ大会が開催されました。 会場となったシナモングランドホテル 本会より正本乗光国際交流審議会委員(WFB人道支援委員会 委員長)・戸松義晴事務総長(WFB執行役員)・入西智彦国際部長・藤田宗玄国際部次長が参加しました。スリランカ(セイロン)はWFB創立の地で、第1回大会をはじめ、過去に3回の世界大会を開催してきた経緯があります。今大会はWFB創立60周年という記念すべき大会であり、スリランカのAll Ceylon Buddhist Congress(ACBC)が主催となって大会が運営されました。 以下に日程中の主な行事をご紹介します。 11月13日 ・第77回WFB執行役員会議(合同役員会議) 副会長・常設委員会委員長を交えた合同役員会議として開催された。パロップ・タイアリー事務総長による事業・会計報告の後、人道支援委員会委員でもあるカメリア・ダルマワン執行役員(インドネシア)から、自身が所属する救援組織「カルナ・ミッタ」のスマトラ沖地震の詳細な救援活動報告がなされた。また、全日本仏教会から1,000万円が人道支援基金に寄託されたことが報告された。(2010年2月、11月にそれぞれ500万ずつ)。 さらに加盟センターの年会費の滞納状況の報告や、総会へ勧告する新規加盟センター候補の承認などが行われた。最後に次回の大会開催に関して、韓国が立候補し承認された。主催は曹渓宗で、韓国の他の地域センターとも協力しながら大会準備が進められる。開催時期は2012年5月と発表された。 執行役員会議 11月14日 ・総会 総会では執行役員の選挙が予定されていたが、立候補の人数が規定の8名以内であったため無投票となった。Goh Seng Chai氏(マレーシア)、D.M. Jayatilake Dissanayake氏(スリランカ)が辞任、新たにChang Ling氏(中国)、Jagath Sumathipala氏(スリランカ)の二名が執行役員となった。本会からは戸松義晴事務総長が再選された。他に新規加盟センターの承認などが行われた。 ・開会式 各国の代表・オブザーバーなど四百名が参加した。ゲストとしてD.M.ジャヤラトナ首相が祝辞を述べた。 開会式の様子 挨拶するD.M.Jayaratne首相 挨拶するパロップ・タイアリーWFB事務総長 地元学生による歌の披露 ・第1回全体会議 バングラデシュ・オーストラリア・ネパール等各国首脳からの祝辞がそれぞれのセンター代表から披露された。 11月15日 ・常設委員会会議 正本乗光師が委員長を務める人道支援委員会が9つの常設委員会の1つとして開催された。本委員会にはパロップ事務総長も出席するなど、WFBの活動の中でも重要な役割を担っている。 委員会ではこれまでの人道支援の実績が報告されるとともに、今後の活動計画が討議され、自然災害への速やかな対応をすること、貧困・難民・紛争といった問題に対する中長期的な支援活動については次回大会で検討すること、2012年2月にブッダガヤの日本寺を中心に人道支援活動を視察すべくスタディーツアーを派遣することが決定した。また、人道支援申請書の様式についても改善点が指摘された。 全日本仏教会として人道支援基金に寄託をするにあたり、寄付者に対して詳細な報告書を提出することが信頼関係の構築に不可欠であると意見を提出した。 人道支援委員会 人道支援委員会 人道支援委員会の報告をする正本師 会場外ケータリングの様子 ・第2回全体会議 各常設委員会の委員長により先に行われた委員会の報告がなされた。人道支援委員会については、正本委員長がカメリア・ダルマワン委員とともに報告を行った。 11月16日 ・シンポジウム テーマは大会テーマと同じく「仏陀の教えによる社会的和解」。戸松事務総長を含め、各国地域センターから十名が提言を行った。 シンポジウムにて講演する戸松義晴事務総長 ・WFB創立60周年記念祝典 スガタダサスタジアムに五千人を集め、創立60周年記念祝典が開催された。 祝典にはマヒンダ・ラージャパクサ大統領が臨席し、そのプログラムもバレーとスリランカの伝統舞踊をミックスした踊りや、三帰依文の合唱など終始参加者を飽きさせない趣向を凝らしたものであった。 本会からは河野太通会長(WFB最高顧問)が出席、ステージ上で祝辞を述べるとともに、WFB人道支援基金に対し500万円の寄託を行った。 (中央)60周年記念祝典で祝辞を述べる河野太通会長 (右下)通訳する戸松義晴事務総長 スピーチの内容はこちらをご覧下さい。 記念祝典の模様は下記をご覧下さい。 WFB創立60周年記念祝典(All Ceylon Buddhist Congress提供) ※その他の様子をご覧になる場合は、「You Tube」マークをクリックして下さい。 ・閉会式 祝典会場からホテルに戻り、引き続き閉会式が開催された。閉会式では最高顧問である河野太通会長に特別功労賞メダルの贈呈が行われた。 閉会式にてパロップ事務総長より特別功労賞メダルの証書を受け取る河野太通会長 11月17日 キャンディ仏歯寺の特別拝観に参加した。 仏歯寺内部の様子 ツアー参加者と合流 スリランカ大会記念ツアーの様子はこちらをご覧下さい。
- 第25回 世界仏教徒会議 スリランカ大会記念ツアーのご案内
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2010年9月1日 国際交流
WFB創立60周年記念祝典 第25回世界仏教徒会議スリランカ大会 記念ツアーのご案内 財団法人全日本仏教会が日本センターとして加盟するWFB(世界仏教徒連盟)主催による、第25回世界仏教徒会議がWFB創立60周年記念祝典と併せて、11月にスリランカで開催されます。 WFBに日本を代表して加盟している唯一の団体であります本会では、記念祝典に参加すべくツアーを企画いたしました。期間中には、記念祝典の参列と世界遺産4カ所の訪問を予定しております。 この機会に一人でも多くの皆さまにご参加いただき、国際交流ならびにスリランカの仏教事情に関して、造詣を深めて頂ければ幸いです。 ご参加お待ちしております。 ■ツアー名称■ 第25回世界仏教徒会議スリランカ大会記念ツアー ■旅行期日■ 平成22年11月15日(月)~11月20日(土)[4泊6日] ■場所■ スリランカ(コロンボ・キャンディ・ダンブラ・シギリヤ・ポロンナルワ) ■旅行代金■ 177,000円(一名) ※追加代金や税金等は下記パンフレットをご参照下さい。 ■募集人員■ 成田発30名(最少催行人員:15名) ■参加資格■ 全日本仏教会加盟団体関係者及び賛助会員 ■申込締め切り日■ 平成22年10月8日(金) ※但し、定員になり次第締め切らせていただきます。 ■申込方法■ 下記申込先に電話にてご連絡下さい。 企画・申込先 財団法人全日本仏教会 〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-4 明照会館2F Tel:03-3437-9275 Fax:03-3437-3260 担当:垣内・中村 第25回世界仏教徒会議公式HP(英語版)
- 第24回 世界仏教徒会議 日本大会開催
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2008年11月21日 国際交流
「第24回世界仏教徒会議日本大会」が、11月14日から17日に渡って浅草ビューホテル・浅草寺を会場に、開催された。日本での開催は30年ぶりである。 今回の大会には、海外から23ヶ国、82センター、326名が参加。国内から各日約200名の代表・来賓が参加。15日の映画上映及びシンポジウムに は、本会公募の一般参加者250名が参加。16日のお練り及び世界平和法要には、海外参加者・国内スタッフ等々450名が参加した。会期中の延べ人数は 1500名。 世界仏教徒連盟(WFB)は、世界の仏教徒との交流友好親善をはかり、仏陀の崇高な教義を普及し、世界平和に貢献することを目的として1950年に設立された団体であり、日本からは全日本仏教会が唯一のセンターとしてWFBに加盟している。 設立以来2~3年に一度、最高議決機関である世界仏教徒会議が開催され、組織と活動状況の見直しと活動計画の立案が行われている。 (開会式、英語にて挨拶を行う松長有慶会長) 今大会中の役員選挙では、WFB会長としてパン・ワナメッティ会長が再選され、副会長15名、執行役員8名、9つの常設委員会の委員長が選出された。日 本からは、副会長に小林正道常務理事、執行役員に戸松義晴国際交流審議会委員、人道支援委員会の委員長に正本乗光国際交流審議会委員が選出された。 また、今回の大会は従来大会の内容である会議・親睦会にとどまらず、「仏教者の社会問題解決への貢献」というメインテーマを掲げ、社会問題に仏教者がど うかかわっていくかを討議した。その具体的なアプローチとして、15日には自然破壊、地域社会の解体が進む世界経済のあり方を問う映画「幸せの経済学(ヘ レナ・ノルバーグホッジ製作 言語人類学者)」の上映を行った。また、七分野に渡るシンポジウムを開催し、(平和、社会開発、終末期医療、ジェンダー、自 殺、青少年問題、地球温暖化)一般参加者を広く公募した。こういった取り組みは、世界仏教徒会議では初めての取り組みである。 16日には浅草寺を中心としたお練り行列が行われた。色とりどりの僧衣を纏った各国僧侶と稚児行列が練り歩いた。浅草寺本堂において清水谷孝尚副会長を導師としての世界平和法要が営まれた。 (浅草寺前にての集合写真)
- 第21回WFB世界仏教徒会議/仏教青年会会議
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2001年12月5日 国際交流
2001年12月5日(水)~11日(火) ターラホテル(タイ国バンコク) タイ国バンコクで第21回世界仏教徒会議が開かれる次回は平成14年にマレーシアで開催を決定 全日本仏教会 国際委員長 松涛 弘道 世界仏教徒連盟の創立五十周年を記念して、第21回WFB世界仏教徒会議およびWFBY(仏教青年会)会議が同連盟本部のあるタイ国バンコクのター ラホテルで、12月5日から11日までの1週間にわたり、「仏教とグローバリゼーション」のテーマの下、盛大に行われた。この会議には世界19ヵ国から加 盟64団体、約500名の代表およびオブザーバーが参集し、わが国唯一の加盟団体である全日本仏教会からは、大谷暢顕会長(真宗大谷派門首)以下60余 名、および全日本仏教青年会代表が参加した。 12月5日、世界仏教徒連盟会長はじめ同連盟執行委員と、わが国からの参加者が一堂に会して合同晩餐会をバンコク市内のインペリアルクイーンズパー クホテルで行い、お互いの親睦を深めた。6日、市内の文化センター会議場において開会式が行われ、タイ国首相臨席の下、開会宣言がなされ、各国元首の祝辞 と共に大谷会長が祝辞を述べた。 合同晩餐会での大谷暢顕会長(右) Phan Wannamethee WFB会長(左) 会場へ入場行進する全仏代表団 7日、主会議場である、ターラホテルで総会および全体会議が行われ、新加盟団体への証書授与や各加盟団体の祝辞、事業報告がなされた。 8日、同所に於いて会議参加者は、9分科会に別れて前回のオーストラリアでの会議以来、直面する各種問題を討議し、釈尊の生誕地ルンビニー開発事業についてネパール側の経過報告がなされ、夕刻から迎賓館で行われたタイ国首相主催の歓迎晩餐会に臨んだ。 9日、世界仏教徒連盟本部会議場において、タイ国教育相および同国僧伽最長老猊下の臨席の下、世界仏教徒大学の開学式が開催され、引き続き「現代お よび未来へ挑戦する世界仏教徒大学の使命と役割」と題する基調講演がスリランカ国連大使グルゲ閣下およびタイ国王立研究機関元事務局長チョンプラサー氏に よって行われた。 各国から参加した代表団 夕刻からは隣接するベンチャスリ公園の野外湖畔会場にて同仏教徒会議の閉会式および歓送会が行われ、次期大会開催地マレーシアの代表へ大会旗を引き渡し、各国からの舞踊や歌唱の余興が披露された。 10日、同公園特設会場にて参加比丘への記念品贈呈式が行われ、引き続き、バンコク市郊外にある25万人収容の広大なダルマカーヤ寺院に移動し、約3万人参集した同信徒との交歓会に望んだ。 11日にすべての会議が終了し、大会参加者は一週間にわたる主催国の歓待と盛り沢山のプログラムの感慨を胸に秘めて、それぞれ帰国の途についた。 バンコク市内の各所に国王の肖像画が掲げられた 世界仏教徒連盟が今から50年前の1950年にスリランカで創立されて第1回会議が開催以来、隔年おきに世界各国で開かれ、わが国でも1952年お よび78年の2回にわたり東京と京都で開催されている。今回の会議に出席して特筆すべきことは、このバンコク会議は創立五十周年の節目にあたるところか ら、連盟本部のあるタイ国では、仏教が国教でもあり、その威信にかけても同会議を盛大に、且つ意義あるものにしたいとう意気込みが感じられた。そして会議 期間中は現国王の72歳の誕生日にあたるところから、街の至る所に満艦飾の電飾に輝く国王の肖像画が掲げられ、祝祭気分が高揚した週間でもあり、各国から の参加者は仏教と仏教徒である国王への国民の尊崇振りを直接肌に感じる貴重な経験を得たことと思われる。 私個人の感想としては、2年に1度世界各国の仏教徒が一同に会して、お互いの親睦と情報交換をするという会議のイベント的意義や価値もさることながら、今回は20世紀最後の総括と、来る21世紀を展望する特に記念すべき年でもあったことである。 この機会にタイ国政府の援助によって、国連大学と同様な趣旨の世界仏教徒大学が開学して、その施設が既に皇居に匹敵する広大なバンコク郊外の景勝地 ブッダモントーン公園内に設立され、また、草の根的に大衆の力によって創建されたダルマカーヤ寺院では、毎日曜日に数十万の僧俗仏教徒が一同に会して礼拝 するという実践活動を行っている。 世界的に混迷の時代にあって、仏教国タイでは、21世紀は「今こそ仏教の出番」と世界に向けて積極的に活動、発信する、このような時代を先取りする試みや敬虔な仏教徒の姿を目の当たりにして、新しい時代の黎明を痛感させられた次第である。 全仏誌466号より 本稿著者・松涛弘道、国際委員長(右)と西村輝成事務総長